散文詩『抑うつの洞窟の風景』

遠くに大木が3本生えている草原の写真。アイキャッチ画像です。 散文詩

長く長く続く
薄暗く曲がりくねった
トンネルのような道

ここはいつか夢の中で
通りかかったような気がする


私の夢にはいつも堅苦しい決まり事があって
このトンネルのような道にも
本当はただ歩けばいいだけだし
そうする他に何もないのに

通り方や歩き方など
堅苦しいものが存在していると感じる


ああ、もっと自由に自然体に
物事を深刻にとらえずに
能天気にやっていければいいのにな

このトンネルのような道は
天井も低くて圧迫されているように感じる

そうか、ここは洞窟なのかもしれない


早く日の光がふんだんに浴びられる
場所に出たい

早く制限がなくいい匂いの草原が
どこまでも広がっている広い場所に出たい


もう少しでそこに到達できるようで
この曲がりくねった
薄暗い、天井の低い道は意外と長い

もう少しでそこに到達できそうなのになぁ

明日が遠く感じる
とても遠く感じる

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